自宅に初めてシロアリを見つけたとき、誰もが「シロアリ素人」です。
すべての人が「どうしたらいいのだろうか」とうろたえながら、シロアリ駆除をスタートさせるのです。
一般の人が、最良のシロアリ駆除業者を見極めることは簡単ではありません。

そこで、シロアリ駆除業者選びでよくある質問10個を紹介し、その質問に回答していきます。

【質問1】ズバリ、シロアリ駆除業者はどこがいいのでしょうか?

シロアリ駆除業者は、どこがいいのでしょうか。どの業者に発注すれば、適正価格でシロアリを全滅させてくれるのでしょうか。

回答:見つけるのは簡単ではありませんが、優良業者は存在します

良いシロアリ駆除業者を探すことは簡単ではありません。良い業者と出会うには時間がかかると認識しておいてください。
ただ、選考方法を間違えなければ必ず良い業者と出会えますので、安心してください。

回答:まずは悪い業者を除外しましょう

シロアリ駆除業界はまだ淘汰が進んでいないので、悪徳業者が存在しています。悪い業者を除外することが、良い業者と出会うための第1ステップとなります。

悪徳業者は巧妙なので第一印象だけでは優良業者と区別がつきません。しかし彼らは必ず「しっぽ」を出しますので、それが見えたらお引き取り願ってください。

【質問2】なぜ悪徳業者が存在するのか。どういう悪いことをするのですか

これだけ企業による不祥事が問題になって社会の監視が強まっているのに、なぜシロアリ駆除業界では悪徳業者がいなくならないのでしょうか。
また、悪徳なシロアリ駆除業者につかまると、どのような被害を受けるのでしょうか。

回答:残念ながら存在します。気をつけてください

シロアリ駆除業界に悪徳業者がはびこるのは、次のような要因があるからです。

  • シロアリ駆除ビジネスを始めるための資格はなく、行政の規制も緩い
  • ずさんな処理をすれば儲かる
  • 一般の人はシロアリ駆除費用の相場を知らないので法外な値段をつけやすい

回答:悪徳業者は法外な費用を請求します

例えば、シロアリ駆除住宅補強協同組合(白住協)であれば、住宅の1階の床面積(坪)×3,498円/坪(税抜)が標準価格となっています。
30坪の家であれば104,940円(税抜)です。

しかし悪徳業者は、家主にシロアリ駆除の知識がないと分かると、例えば80万円といった金額を平気に提示します。
悪徳業者は「うちの工法や使用する薬剤は他社とはまったく異なるので、これくらいするのです」と言いますが、標準的な駆除方法を説明しているにすぎません。専門用語にだまされないでください。

回答:悪徳業者はちゃんとした駆除を行いません

悪徳業者は請求金額が高いだけでなく、標準的な駆除すらしません。
悪徳業者のシロアリ駆除のメニューは次の通りです。

  • 薬剤を十分にまかない
  • 粗悪な薬剤をまく
  • シロアリの巣を特定せず薬剤をまく
  • シロアリの活動範囲を特定せず薬剤をまく
  • 必要以上に床下換気扇を設置する
  • 手間がかかる処理は行わない
  • そもそもなにもしない

「なにもしない業者なんて本当にいるのか」と感じるかもしれませんが、います。シロアリ駆除は主に住宅の床下に入って行うので、悪徳業者は家主が作業を監視しないことを知っているからです。

【質問3】悪徳業者を判別する方法を教えてください

悪徳業者はどのように判別したらいいのでしょうか。悪徳業者の「しっぽ」はどうやって見つけたらいいのでしょうか。

営業マンに次のような兆候が見られたら、その業者は敬遠したほうが無難です。

  • ため口
  • 汚れた作業着を着ている
  • スーツを着込んでいるがよれよれ
  • シロアリ駆除の知識が浅い
  • 名刺の出しか方、話の進め方、電話連絡のタイミングなどのビジネスマナーがなっていない

営業マンが作業着を着ていること自体は問題ありませんが、優良業者の営業マンは清潔な作業着を着ています。汚れた作業着で営業をすることは、ビジネスマナーに反します。
家主が「なんかこの人違うな」と感じたら、その直感を信じて間違いないでしょう。

回答:とにかく契約を迫ります

シロアリ駆除業者が、家主と初めて会った日に「今日契約してもらわないと困る」と迫ってきた場合、それに応じないでください。

強引な契約は悪徳業者の「最も見えやすいしっぽ」といえます。悪徳業者は、家主が他社と接触して「知恵をつけられては困る」と考えるのです。
優良業者は絶対に契約を迫ったりしません。

回答:他社との接触を妨害します

家主はシロアリ駆除業者と初めて話した日に、必ず「ほかの業者さんの話も聞いてみたいのですが、問題ありませんよね」と確認してください。
そのとき、営業マンが「ぜひそうしてください」と回答すれば、ひとまず1次審査は合格です。

そうではなく、家主が「他社に声をかけえる」と言った突端に威圧的になったり、逆に急に愛想がよくなったり、「契約が取れないと大変なことになる」と泣きごとを言ったりしたら注意が必要です。「駆除費用を下げるからいま決めてくれ」と提案してきても、それにのってはいけません。

家主が家族と相談することすら妨害する悪徳業者もいます。

【質問4】「相見積もり」って何ですか

シロアリ情報のサイトには「シロアリ駆除を業者に依頼するなら、複数社から相見積もり(あいみつもり)を取りましょう」と書かれてありますが、相見積もりとはなんでしょうか。

回答:複数の業者に見積書を提出してもらうことです

相見積もりとは、複数のシロアリ駆除業者に見積書を提出してもらうことです。そうすることで家主は、費用や駆除方法の違いを比べることができます。
相見積もりを取らないと、値下げ交渉を有利に運ぶことはできません。

見積書の内容は、詳しければ詳しいほどよいと考えてください。優良業者の見積書には、駆除方法の名称、使う薬剤名、薬材料、作業単価、管理費などが記されています。
3行ぐらいしか書かれていない簡素な見積書は注意してください。

【質問5】複数の業者を競争させるなんてこと、私にはできません

相見積もりを取るということは、

  • 複数のシロアリ駆除業者に声をかけ
  • 全社に自宅の床下を調査してもらい
  • 見積書を提出してもらい
  • 値下げ交渉をして

最良の提案をした業者を選ぶことです。
選考に漏れた業者には、お断りの連絡をしなければなりません。

「そんなことは、私にはできない」と感じる方もいるでしょう。

回答:業者は相見積もりに慣れているので安心してください

シロアリ駆除の発注では、相見積もりを取ることが常識になっています。業者のほうでも、相見積もりを取られることに慣れていますので、遠慮する必要はありません。
家主はただ一言、「他社に相見積もりを取ります」と営業マンに伝えればOKです。

【質問6】無料調査って怪しくないですか

シロアリ駆除業者は、家主から見積もり依頼を受けると、必ず事前調査を行います。業者の中には、無料で事前調査を行うところもあります。
「無料(ただ)より高いものはない」と言います。無料調査を行う業者は怪しくないのでしょうか。

回答:優良業者も無料調査を行っています

事前調査とはいえ、作業員が実際に住宅の床下に入り、シロアリの活動範囲を入念に調べますのでコストがかかります。
そこで事前調査を有料にしている業者もあります。

しかし無料にしている優良業者もたくさん存在します。
優良業者であっても事前調査を無料にしているのは、高い確率で受注できているため、調査コストを全体で吸収できるからです。

優良業者は、しっかりと事前調査を行い、適切なシロアリ駆除方法を提案し、適切な費用を提示すれば受注できるはず、と考えているのです。

回答:「発注しないことになっても費用請求しませんか」と尋ねましょう

確かに悪質業者は、無料調査の後に発注しないと「大変な調査を無料でさせておいて発注しないとはどういうことか」と言ってくることがあります。

家主はそうした事態を想定して、無料調査を依頼するときに「発注しないことになっても、事前調査の費用を請求されることはありませんか」と確かめておいたほうがいいでしょう。

【質問7】良い業者の条件を教えてください

良いシロアリ駆除業者には、どのような特徴があるのでしょうか。「この条件がそろえば良い業者といえる」といったものは存在するのでしょうか。

回答:優良業社の条件は「シロアリを駆除できる」「費用が高くない」「保証がついている」

優良なシロアリ駆除業者の3条件は、

  • シロアリを駆除できる
  • 駆除費用が高くない
  • 保証がついている

です。

優良業者はシロアリの生態について研究し、薬剤の最新情報を仕入れ、駆除件数が豊富です。よって、シロアリに壊滅的なダメージを与えることができます。

また、優良業者は常に最大の効果を最小コストで実施する方法を考えているので、他社と比べて極端に駆除費用が高くなることはありません。

さらに優良業者は駆除に自信があるので、5年以内にシロアリが再発したら無料で駆除する「5年保証」をつけています。

【質問8】良い業者を見分ける方法を教えてください

良いシロアリ駆除業者の条件が分かっても、その条件を「シロアリ素人」である家主はどのように見分けたらいいのでしょうか。

回答:営業マンがしっかりしていて、シロアリに詳しい

優良業者はシロアリ駆除業界の地位向上を目指しているので、家主と接する営業マンの教育をしっかり行っています。
よって、優良業者の営業マンには、

  • 丁寧な言葉づかい
  • 豊富な知識
  • 適切な交渉(押し売りしない)

という3つの特徴があります。

回答:他社と比較されることに動じません

優良業者は、家主から「相見積もりを取りますが問題ありませんか」と言われても、まったく動じないでしょう。

中には営業マンのほうから「うちだけじゃなくて、よその業者にも話を聞いてみてくださいね」と言うこともあります。それは、自社の駆除方法と駆除費用に自信があるからです。家主が他社に問い合わせをすれば、自社のメリットをより深く理解してもらえると考えているのです。

【質問9】業者によって使う薬剤が異なるのはなぜですか

相見積もりを取ると、業者によって使う薬剤が異なることが分かります。
なぜ業者によって使う薬剤が異なるのでしょうか。

回答:優良業者は日本しろあり対策協会が認定する薬剤を使っています

日本で住宅を食べるシロアリは4種類いるのですが、それぞれ習性が異なります。さらに同じ種類のシロアリでも、住宅の構造によって被害の出し方が違ってきます。
そのため「そのシロアリ」に適した薬剤を使う必要があります。

優良業者は事前調査をしっかり行ったうえで、シロアリの種類や活動範囲を特定し、「その家」で使う薬剤を決めます。

シロアリ駆除業者から見積書を受け取ったら、使用する薬剤名が書かれてあるかどうか確認してください。そして「この薬剤は日本しろあり対策協会が認定する薬剤ですか」と尋ねてください。

日本しろあり対策協会は住人への健康被害が小さい薬剤を認定しています。優良業者は必ず認定薬剤を使っています。

悪徳業者は協会が認定していない安い薬剤を使うことがあるので、認定薬剤かどうかは業者の見極めのモノサシになるのです。

【質問10】駆除費用っていくらくらいするのですか

シロアリ駆除の費用は「相場がない」と言われていますが、それでも大体いくらくらいするのか知りたいところでしょう。

回答:「30坪で約10万円」が目安

シロアリ駆除の費用は、平方メートル単価または坪単価で表示している業者が多いでしょう。これらの単価を住宅の1階部分の床面積にかけて費用を計算します。

例えば白蟻駆除住宅補強協同組合(白住協)は坪3,498円(税抜)を提示していますので、30坪で104,940円となります。
この価格はシロアリ駆除の費用としては最安級といえます。

他社の見積り金額がこれより極端に安かったり高かったりした場合、家主は「なぜその金額なるのか」と尋ねたほうがいいでしょう。

回答:「大幅値引き」にだまされないで

悪徳業者は「いま決めてくれたらあと2割値引きします」などと、大幅値引きを提示します。最初に高値を提示しておいて、話の進み具合によって値段を下げていく戦法です。

これだけ聞くと「そんな単純な手に引っかかるわけがない」と感じるかもしれませんが、言葉巧みな営業マンを目の前にすると、話に釣られてつい「これは特別価格なのかもしれない」と思ってしまうので注意してください。

優良業者は最低限の利益を乗せたギリギリの価格を提示するので、値引きに応じたとしても数%でしょう。

まとめ~なんでも聞くことが後悔しないコツです

シロアリ駆除が必要になるのは、いつも突然です。家主は知識ゼロの状態から、海千山千の悪徳業者を排除していかなければなりません。

業者には遠慮なくなんでも聞いてください。「なぜシロアリは家に巣くうのですか」といった質問でもOKです。単純で基本的な質問への回答にこそ、その営業マンの人柄や知識が出てくるからです。