こんにちは、私は38歳サラリーマンのAと申します。
自宅に発生したシロアリを業者さんに駆除してもらったときの経験をつづっています。

私は業者に連絡する前に、インターネットでシロアリ駆除に関する情報を徹底的に集めました。この情報収集の中で、疑問に思ったことがあります。
それは業者によってシロアリ駆除の費用がバラバラであることです。

例えば喫茶店で飲む普通のブレンドコーヒーは、大体300円~500円ぐらいの間におさまります。安い店と高い店の価格差は1.5倍程度です。

しかしシロアリ駆除の費用は、3倍ぐらいの価格差が普通に生じているのです。なぜこのような現象が生じるのでしょうか。

「シロアリ日記」のあらすじ
 私(サラリーマンA、38歳)は最近、神奈川県横浜市の「すこしいいめ」の住宅街に、築25年のリノベーション済みの一戸建て住宅を購入しました。妻と小学生の子供2人も気に入っていたのですが、1階の和室の床下にシロアリが巣くっていたのです。私のシロアリ駆除の体験から、失敗したことや良い業者と出会えた経緯などを紹介します。

最安値は3,000円、最高値は8,500円

私がインターネットや電話での聞き取りなどで10社の料金を調べたところ、以下のような結果になりました。いずれも1坪当たりの単価です。

  • 3,000円
  • 3,498円
  • 3,500円
  • 3,960円
  • 4,000円
  • 4,800円
  • 6,100円
  • 6,500円
  • 8,400円
  • 8,500円

最高値8,500円は最安値3,000円の2.83倍にも達します。その幅の広さにも驚かされますが、これを実際の費用に換算すると、もっと驚く数字になります。

例えば建坪(たてつぼ、建物が占めている土地の面積)が25坪の場合、
●75,000円~212,500円
という開きになります。
業者が異なるだけで、約14万円も違ってくるのです。

安ければ悪い、高ければ良いという法則が通用しない業界

誰でも3,000円/坪を提示する業者にシロアリ駆除を依頼したくなると思います。
もしくは、「3,000円/坪は安すぎて逆に恐い。高い料金のほうがしっかり駆除してくれそう」と感じる方もいるかもしれません。

しかし、安ければ悪い、高ければ良いとはならないのが、シロアリ駆除業界の「一筋縄でいかない」ところなのです。

「なぜ費用がバラバラ?」業者はこう説明する

業者によってシロアリ駆除の費用がバラバラであることが消費者を困惑させていることは、業者は知っています。

この「費用バラバラ問題」は根深く、すぐには解決できそうにありません。そこで良識あるシロアリ駆除業者は、自社の「費用の根拠」をホームページで丁寧に解説しています。

費用を乱高下させる4つの原因

シロアリ駆除業者たちの解説を丁寧に読んでいくと、バラバラ費用のカラクリが見えてきました。これだけの価格差を生んでいる原因は、次の4つです。

  • 悪徳業者は安い表示価格で釣って高額を請求する
  • 紹介料が発生している業者は高い
  • 飛び込み営業をしている業者は高い
  • 安全が疑われる薬剤を使っている業者は安い

1つひとつについて、業者の意見に、私の「消費者からの見解」を加えて解説していきます。

悪徳業者は安い表示価格で釣って高額を請求する

九州のシロアリ駆除業者B社は、自社のホームページ上で「費用バラバラ」現象について見解を述べています。

見積もりのときに追加、駆除中にまた追加

ほかの業者より飛びぬけて安い金額を提示する業者は、次のような特徴があるとしています。

  • 悪徳業者は最初、「基本プラン」と称した格安料金しか提示しない
  • ネットやチラシでその格安料金だけを大々的にPRする
  • 悪徳業者は見積もりを作成するときに「基本プラン」に追加工事を加える
  • 駆除中に「追加工事が必要になった」と言う
  • 支払金額が高額になる

安いのは最初の提示額だけで、最終的に家主が支払う金額はむしろほかの業者より高くなる可能性がある、ということです。

表示価格が高くなっても「これ以上請求しない」という約束が大事

では、割高に感じる費用を提示している業者があるのはなぜでしょうか。B社はその理由について次のように述べています。

  • シロアリ駆除に必要な機器類の搬送や作業員の交通費を含めた費用を提示している
  • 駆除工事によって住宅内外が傷つかないよう保護する(養生)費用も含めている
  • 再駆除や損害補償を含む保証制度に関わるコストも含めている

B社は、この3項目を含めた費用をホームページに掲載しています。この3項目は後で必ず必要になるからです。
B社は、消費者が提示額を割高に感じても、「この金額以外は一切いただきません」という金額を示したほうが良心的であると考えているようです。

紹介料が発生している業者は高い

別のシロアリ駆除業者C社は、安い料金でも良質なサービスを提供することは可能であると考えています。企業努力でコストダウンすれば、シロアリ駆除の品質を落とさず料金を下げることはできる、ということです。

3,498円/坪を企業努力で達成

C社はシロアリ駆除費用として3,498円/坪(税別)を提示しています。私の長さでは、3,498円は業界最安値ではありませんが、かなりの安値圏内になります。

C社がなぜこの金額を提示できているかというと、

  • 取次手数料(紹介料)を撤廃しているから
  • 薬剤や部材の原価を抑制しているから

です。
この2つの企業努力によって、コストダウンを実現したのです。

紹介料のシステムとは

C社が撤廃したという「紹介料システム」とは、次のような内容になります。

シロアリ駆除業界では、営業と受注だけを行う業者(営業専門業者)と、営業専門業者から仕事を紹介してもらう駆除専門業者が存在します。
駆除専門業者は、営業専門業者からシロアリ駆除の仕事をもらうたびに、営業専門業者に紹介料を支払わなければなりません。
その紹介料は、家主が支払う費用の10~40%になるそうです。だから紹介料システムを採用している業者の駆除費用は高くなるのです。

つまり、紹介料システムを撤廃すれば、自然に10~40%は安くなるということです。

白住協では紹介料は発生しない

ちなみにこのC社は、白蟻駆除住宅補強協同組合(白住協)です。
白住協は複数の駆除業者が加盟して運営しています。白住協はシロアリ被害に悩む家主から駆除依頼を受け付け、その仕事を白住協に加盟している業者に割り振ります。

白住協の加盟業者は、白住協に組合費しか払っていません。受注ごとに紹介料を支払わなくていいので、加盟業者は低額料金でシロアリ駆除を実施できるのです。

また、白住協がホームページなどで営業活動をしたり、シロアリ駆除を検討している家主の問い合わせを受けたりするので、白住協の加盟業者は、自社の営業費や電話対応コストを節約できます。これも値下げの秘密になっています。

白住協は薬剤原価の抑制は行っていますが、粗悪な薬剤を使っているわけではありません。公益社団法人日本しろあり対策協会と公益社団法人日本木材保存協会の2団体が認定している薬剤のみを使用しています。
薬剤メーカーとの価格交渉などによって、薬剤原価を抑えているものと推測できます。

飛び込み営業をしている業者は高い

関東のシロアリ駆除業者のD社は「弊社は飛び込み営業を行いません」とホームページで宣言しています。
飛び込み営業が駆除費用を高くする原因になってしまうからです。

100軒回って受注ゼロもざら。営業費と人件費だけが膨らんでいく

このような業者にシロアリ駆除を発注してしまうと、営業費や調査コストを含む金額を請求されることになります。もちろん請求書には「営業費」「調査費」といった項目はありません。さりげなく「薬剤費」や「その他経費」に上乗せされているのです。

D社が飛び込み営業を行わないのは、無駄な経費を使わないようにして駆除費用を少しでも安くするためです。

飛び込み営業は「迷惑営業」になりやすい

さらにD社は、飛び込み営業には別の弊害もあると考えています。

飛び込み営業ではシロアリ駆除をまったく考えていない家主にも声掛けするので、営業トークの内容がどうしても不安をあおるものになってしまいます。
「うちの周辺でシロアリを見かけたことがないから駆除はけっこうです」と言う家主に無料調査を受けさせるためには、シロアリの恐怖を大げさに伝えなければなりません。
また、飛び込み営業はどうしても強引な方法になりがちです。
D社は、そのような「迷惑営業」は行いたくないという考えなのです。

安全が疑われる薬剤を使っている業者は安い

最後に紹介するシロアリ駆除業者E社は自社のホームページで、駆除を検討している家主に対し「安い費用を提示している業者が、どの薬剤を使っているかチェックしたほうがよい」と呼びかけています。

シロアリ駆除薬剤には法律の規制がない

シロアリ駆除業者はどの薬剤を使ってもいいので、格安料金を提示している業者は、

  • 駆除効果が小さい薬剤
  • 駆除効果は高いが住人の健康に悪影響を及ぼす可能性がある薬剤

を使っているかもしれないのです。
いずれも「悪い薬剤」と言っていいと思います。

良い薬剤とは、しろあり協会が認定する薬剤のこと

では「良い薬剤」はどのような特徴を持っているかというと、次の2つです。

  • 駆除効果が大きい
  • 住人への安全が配慮されている

シロアリ駆除の業界団体である公益社団法人日本しろあり対策協会は、駆除効果が高く人体への安全配慮がなされた薬剤を認定しています。また、薬剤に水を混ぜる量(希釈方法)といった細かな使用方法も定めています。

日本しろあり対策協会は、使う薬剤や薬剤の希釈方法についてのガイドライン(指針)をつくり、同協会の加盟業者にガイドライン通りの駆除を行うよう求めています。

白住協もガイドライン通りに薬剤を使っている

ちなみに先ほどC社として紹介した白住協に加盟する駆除業者も、日本しろあり対策協会のガイドライン通りに薬剤を使用しています。

まとめ~値段には必ず理由があるということですね

私は40社以上のシロアリ駆除業者のホームページを閲覧しました。これだけ見続けるとホームページのデザインが醸し出す雰囲気で、良い業者とそうでもない業者が分かるようになりました。そして素人ながら、シロアリ駆除費用のカラクリも見えてきました。
私が出した結論は「値段には必ず理由がある」ということです。