シロアリ駆除には大きく分けて、次の2つの方法があります。

  • バリア工法(ケミカル工法ともいいます)
  • ベイト工法(セントリコンともいいます)

バリア工法では、シロアリがいそうな場所に薬剤をまきます。薬剤はケミカル(化学)製品なので、ケミカル工法ともいいます。薬剤で障壁(バリア)をつくり、シロアリが入ってこられないようにするのです。

ベイトとは餌という意味です。ベイト工法では毒餌をシロアリの巣の近くに仕掛け、シロアリに毒餌を巣に持ち帰らせて、巣ごと叩きます。
セントリコンはベイト工法の商品名です。

2つの方法について詳しく解説していきます。

バリア工法の基礎知識

「薬剤をまいてシロアリを駆除する」と聞くと、バリア工法はとても単純な処理のように感じるかもしれませんが、そうではありません。

シロアリは普通の殺虫剤では死にません。シロアリを見つけたからといって普通の殺虫剤をかけてしまうと、その場にいるシロアリ10匹ぐらいは殺すことはできても、それで終わってしまいます。
1軒の家に巣くうシロアリは数万匹から最大100万匹に及ぶので、その場にいるシロアリを殺したところで問題は解決しません。

それどころかシロアリを警戒させてしまい、住宅被害を拡大させてしまうかもしれません

バリア工法は、

  • 薬剤をどこにまくか
  • どれだけまくか
  • どの薬剤を使うか

の判断がとても難しい駆除方法なのです。

薬剤はまく量とまく場所が重要

バリア工法で使われる薬剤は液体です。薬剤をまけばまくほど駆除効果は高まりますが、人体への影響を最小限に抑えた薬剤を使うといっても、薬剤の散布量が多くなれば健康リスクが高くなります。

かといって薬剤の量が少なすぎるとシロアリは駆除できず、意味がありません。

プロは行動範囲を予測して最小限の薬剤で最大の効果を狙う

薬剤散布は、必要な場所に最小限まくことが大切になります。

シロアリ駆除業者は、被害場所と蟻道(ぎどう)からシロアリの巣やシロアリの行動範囲を予測して薬剤を効果的に散布していきます。
蟻道とはシロアリがつくるトンネルのことで、シロアリはその中を通って巣と餌場を往復します。ただシロアリは蟻道を放棄することがあるので、蟻道が見つかればそこに必ずシロアリがいるとも限らないのです。

薬剤を散布する場所は床下が一般的です。駆除業者の作業員が床下に潜り込み、匍匐(ほふく)前進をしながら柱などの住宅の骨組みに薬剤を吹き付けていきます。

コストがかかっても住宅の柱への「穿孔処理」は行ったほうが

シロアリは木材の中に入り込み木材を食べながら奥へと進んで行く習性があります。
そこでバリア工法では、木材に細くて長い穴を開けて、そこに薬剤を注入することもあります。これを「木部処理」またh「穿孔(せんこう)処理」といいます。
穿孔とは穴を開けるという意味です。

もしシロアリ駆除業者に駆除を依頼することがありましたら、「穿孔処理はしてくれますか」と尋ねてみてください。

木材に穴を開ける穿孔処理は手間のかかるので、すべての駆除業者が行っているとは限りません。
複数の業者に見積もりを依頼して、値段が大きく異なる場合、費用が安い業者は穿孔処理をしないのかもしれません。

土壌に薬剤を散布することもある

ベイト工法のうち、床下の土に集中的に薬剤を散布することを土壌処理と言います。
シロアリは土の上を歩行してくるので、つまり飛来して住宅に侵入することはないので、土壌処理した範囲の土地には侵入できなくなります。

そのほかにも、シロアリ被害が玄関や押し入れの中、天井裏に及んだ場合、その場所にピンポイントで薬剤を散布することもあります。

どのような薬剤を使うのか

シロアリにダメージを与えながら、人への健康被害を最小限にする薬剤は、日本しろあり対策協会が認定している薬剤です。

優良業者は日本しろあり対策協会が認定する薬剤を使う

同協会の認定薬剤を使っていることが、優良業者の条件の1つになっています。
自宅のシロアリ駆除を業者に依頼する場合、ぜひ日本しろあり対策協会の認定薬剤を使っているかどうかを確認してください。

優良業者は木部処理と土壌処理で薬剤を使い分ける

もうひとつ、優良業者とそうでない業者を分ける基準があります。
それは、住宅の柱など木材部分に吹き付ける木部処理用の薬剤と、土壌に散布する土壌処理用の薬剤をきちんと使い分けているかどうかです。

例えばシロアリ駆除で定評のある薬剤に「オプティガード」がありますが、この製品には、

  • 木部処理用のオプティガード20EC
  • 土壌処理用のオプティガードZT

があります。

オプティガード20ECもZTも、シロアリへの毒性を持ちつつ、人やペットへの毒性が低いという特長があります。また、臭いがほとんどなく異臭が問題にならない点でも共通しています。

しかしオプティガード20ECは、接触することで致死効果を発揮します。またこの薬には、シロアリに対する毒性だけでなく、木材の腐りやカビの発生を抑制する効果もあります。それで木部処理に適しているというわけです。
さらに忌避性が小さいという性質があります。忌避性とは、「シロアリが嫌がる性質」という意味です。忌避性が小さいオプティガード20ECはシロアリに嫌われないので、シロアリが警戒せずに寄ってきます。シロアリを油断させてオプティガード20ECに接触させて殺虫するというわけです。

一方のオプティガードZTはシロアリへの致死効果が高く、効果が長持ちする特性があります。それで土の混ぜて使うことに適しているのです。

バリア工法のメリット

バリア工法のメリットは効果の高さです。なにしろ薬剤という直接シロアリを殺す成分をシロアリの活動範囲にまくので、シロアリはひとたまりもありません。
また、薬剤をまくというシンプルな方法のため、効果が現れやすいという長所もあります。

そのためバリア工法はシロアリ駆除のゴールデン・スタンダードになっています。

バリア工法のデメリット

バリア工法のデメリットは、シンプルな駆除方法ゆえに、業者の実力差が出やすいという点です。シロアリの特性を熟知していない業者が行うと「ただ薬をまいているだけ」になってしまいます。

また、いくら人への健康被害を抑えた薬を使うとはいっても、毒には違いありません。かつては、駆除後に住人がアレルギーや頭痛、喉の痛みを訴えることも珍しくありませんでした。
そのため、シロアリ駆除を業者に依頼する場合、アレルギーなどの影響をきちんと確認しておく必要があります。

ベイト工法の基礎知識

ベイト工法は毒餌をシロアリに巣に運ばせて、巣を根本から壊滅させることが期待できます。
その仕組みとメリット・デメリットを見ていきましょう。

ベイト工法の仕組みとは

ベイト工法は毒餌をシロアリの好物である木片と一緒にプラスチック容器に入れて、容器ごと巣の近くの土の中に埋めます。

ベイト工法で使う毒餌は、シロアリの脱皮を抑制する効果があります。ベイトにシロアリが触れてもすぐに死ぬわけではありません。
シロアリは生涯で何回か脱皮して、そのたびに成長していきます。脱皮をさせないということは成長をさせないということなので、ベイト工法の毒餌を食べたシロアリはしばらくすると死んでしまいます。
しかもシロアリはベイト工法の毒餌を巣に持ち帰ってしまうので、巣の中でほかのシロアリも毒餌を口にすることになり、やはり死んでしまいます。

ベイト工法のメリット

ベイト工法のメリットは壊滅性です。うまく毒餌が巣に運ばれれば、数万匹、数十万匹というシロアリが巣ごと全滅します。
バリア工法が、薬剤をまいた範囲にしか効果がないことと比べると、「根本的な対策」になります。

よって駆除費用は高くなりますが、バリア工法でシロアリの出鼻をくじき、ベイト工法で根絶するというW処理が理想です。

ベイト工法のデメリット

ベイト工法のデメリットは効果が出るまでに時間がかかってしまうことです。
毒餌といっても直接殺すわけではないので、毒餌を運んだシロアリですらしばらくは活動ができてしまいます。
よって、被害が拡大している場合は、ベイト工法はバリア工法の補完的な位置付けになってしまいます。

それ以外の駆除方法

あまりメジャーではありませんが、シロアリ駆除には、バリア工法やベイト工法とは異なるものもあります。

ブリングシステム

ブリングシステムは、シロアリの中でもイエシロアリに的を絞った駆除方法です。イエシロアリが多く発生する鹿児島で発明されました。

イエシロアリが水を運ぶ修正を利用して、イエシロアリの巣の近くに水取場を設け、イエシロアリをおびき寄せます。この水取場のことをブリングボックスと呼んでいます。水を運ぶ(ブリング)からのネーミングでしょう。

イエシロアリがブリングボックス(水取場)で水を取ることに慣れたあたりで、水に毒餌を含ませます。後はベイト工法と同様に、毒成分が含まれている水を巣に運ばせて、巣を壊滅させます。

DIYで自分で駆除する

バリア工法もベイト工法も、ホームセンターやネット通販などで材料を購入できるので、自宅で自力でDIYで行うことができます。
ただ、シロアリの正しい活動領域に薬物をまけなかったり、ベイト工法の仕掛けを仕込む場所が的外れになったりと、思ったような効果が出ないこともあります。

さらにシロアリ駆除の未経験者が薬物散布のために自宅の床下に潜ることは危険です。体が抜け出せなくなってパニック状態に陥る可能性もあるので、必ず誰かに家の中に居てもらってから作業してください。床下で身動き取れなくなったら迷わず119番通報して救援を呼んでください。

まとめ~シロアリの習性を知ると駆除方法の合理性が分かる

バリア工法とベイト工法は、国内のシロアリ駆除の2大手法といっていいでしょう。魚釣りで使う釣り道具や仕掛けが狙う魚ごとに異なるように、シロアリの習性を研究して編み出された駆除法です。
シロアリの習性を知ると駆除方法の合理性が理解できますし、そこまで理解できると業者にシロアリ駆除をしてもらった後の予防策を実行しやすくなるでしょう。

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